稽古着の手入れ(稽古着)

稽古着の手入れの一番は、使ったその日に洗うこと。

使った日なら、洗剤は半分、洗い時間も5分程度で充分綺麗になります。洗濯機の通常時間で洗うと、襟部分の痛みが早くなります。

もし、その日に洗濯できないなら、バックから出して干しておくことです。

 

カビが出ると、落とすのは難しくなります。カビは酸素系漂白しても落ちない。塩素系漂白をするとカビも落ちず繊維もバリバリになります。

 

しばらく使わないで久々に使おうとすると、洗濯しおいたはずなのに襟元が黄ばんでいることがあります。それは、落ちきらなかった皮脂で、何回か使って洗っているうちに薄くなって来ます。

 

ズボン(下履き)の締ひもが引っ張ってもきれいに絞れない。左右対称に絞れなかったり、どうにも動かなくなることがあります。

締ひもは、下ばきの左右の切り込み口の一方から、背側を通って、腹側を、もう一度、背側を通って、入ってきたのと反対の切り口から出るという構造。要は、紐が、一本の筒の中を一周半している状態です。

使って洗濯してを繰り返しているうちに、背側の筒の中で二本のひもがしめ縄のようにヨレてきます。ヨレが一定以上になると、引っ張っても絞れない。

ひもを抜いて、入れなおせば解決します。

 

洗濯前にひもを抜く。選択後、丸まっていたら平らに伸ばして干します。十分乾いてからでないと作業が大変になります。

筆記具の胸ポケットクリップのついたものを用意(下ばきの筒より細いもの)

抜いたひもをペンのクリップに挟んで、筒の中を通していく。ものの5分で作業完了です。

 

背側の筒を指で触ってみれば、ヨレているのが分かります。

完全によじれて動かなくなる前に、違和感があるときは入れ直しをします。