初めての見学から、道衣を着て稽古の仲間に入る気持ちはどんなだったか。そもそも、何を動機で稽古を始めたのかも、今となっては正確に思い出せない。稽古を続ける動機は年々変わっている気がします。
それでも、新しい稽古着の初卸しで稽古をするのは、気分が違います。胴衣、道衣、道着といろんな変換が出るものです。
ここからの話は、綿の一重刺子地の稽古着が前提です。
初めて購入する、上衣・下穿・帯セットの初心者用の稽古着の場合、最初のサイズ合わせは、袖が手首の線あたりの1センチ位短めでいいと思います。
一回目の洗濯で、3センチ位、10回目位の洗濯までは結構縮むもので、買ったときから5センチ位は縮みます。(防縮加工やウォッシュ加工はほとんど縮みません)
合気道は手首の線から5センチ位短めでないと捕り技の稽古がしにくくなります。
そして、稽古を続ける中で、身体に馴染んできます。
1年位したら、その稽古着を基準に、自分好みの着装サイズが分かるので、そこで、多少いいものを買いましょう。
今度は、サイズが1号刻みでなく、0.5号刻みや、L寸(長め)やB寸(幅大)など、袖丈、身幅に合わせて選びます。
稽古着は、ウォッシュ加工していない生デニムみたいなもので、その人の洗濯や手入れの仕方で、変わってくるものです。
それと、製品ロットの差があって、同じ製造元の同じ品番でも着易く柔らかくなるものと、洗濯のたびにパリパリとなるものなどあたり・ハズレもあります。
最近は、化繊のものなど、いろんなタイプの稽古着が出ているようです。最初は綿一重の刺子の稽古着がいいと個人的には考えています。
空手着や化繊割合が多いものを汗かきの人が着ると、夏場に汗を吸いきらない事もありますよ。